ゴールドウイン、2024年3月期 第2四半期──2ケタの増収増益、過去最高収益を更新

update: 2023/11/09

ゴールドウインの2024年3月期 第2四半期（4－9月）連結決算は、全ブランドでプラス成長を果たし、2ケタの増収増益を達成した。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」がけん引したほか、強化ブランドの「ゴールドウイン」も健闘した。第2四半期において、過去最高の収益を更新した。

全ブランドでプラス成長を果たす

連結売上高は510億9,600万円（12.8％増）と2ケタの増収。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」（TNF）をはじめ、全ブランド、全カテゴリーでプラス成長を果たした。売上総利益率（粗利率）は50.8％（0.1ポイント増）とほぼ前年同期比並みだった。

営業利益は60億7,000万円（15.0％増）の増益。経常利益は、韓国の持分法会社・ヤングワンアウトドア社の投資利益が増えたことで、91億8,000万円（23.2％増）と増益に至った。四半期純利益も73億2,300万円（25.3％増）と増益を達成した。第2四半期としては過去最高収益となった（表1を参照）。

ブランド別では、「TNF」「ゴールドウイン」のほか、ラグビーワールドカップの効果があった「カンタベリー」なども健闘した。事業区分別の売上高でも、各カテゴリーで2ケタの増収となった。高機能性の商品群「パフォーマンス」が181億5,700万円（11.6％増）と好調な推移。「ライフスタイル」も286億500万円（11.6％増）と健闘した（表2を参照）。

財務面は引き続き安定している。期末の棚卸資産が増加しているが、これは秋冬向けの商品を用意したこと、関東の物流センターの稼働に際して商材を積み増したことによる影響で、想定の範囲内だという。第2四半期の業績は上方修正したが、通期見通しに変更はない。前年同様、第3四半期（10－12月）の推移を見極めてから判断する。