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ティムコ、2020年11月期 第3四半期
主力のアウトドア事業が苦戦し減収、損失を計上

update: 2020/10/15

ティムコ、2020年11月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

ティムコ、2020年11月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

アウトドアブランド「フォックスファイヤー」などを展開するティムコの2020年11月期 第3四半期(12-8月)決算は、コロナ禍の影響で主力のアウトドアなどが苦戦し、減収・損失計上となった。

フィッシング事業が健闘

売上高は18億3,400万円(15.2%減)と2ケタの減収となった。特に主力ビジネスの「アウトドア事業」が大きく苦戦した。売上総利益率(粗利率)は44.9%(1.3ポイント減)。販管費率が51.9%(5.5ポイント増)と増加したこともあり、営業損益は1億2,800万円の損失となった(表1を参照)。

ティムコ、2020年11月期 第3四半期 セグメント別売上高(表2)

ティムコ、2020年11月期
第3四半期 セグメント別売上高(表2)

「フォックスファイヤー」ブランドを手がける「アウトドア事業」は売上高11億600万円(24.2%減)と2ケタの減収で、コロナ禍の影響をまともに受けた。セグメント利益は6,800万円(前期は8,000万円の黒字)の損失となった。

「フィッシング事業」は、自粛要請が撤回され、経済活動が戻り始めた第3四半期(6-8月)の売り上げが56.0%増と大幅に回復したこともあり、売上高7億700万円(3.8%増)、セグメント利益1億1,400万円(30.6%増)と増収増益を達成した(表2を参照)。特にルアー用品、フライ用品がけん引役になった。

通期の業績見通しは、コロナ禍の影響を反映した数値。売上高25億1,400万円(14.0%減)、営業損失1億6,200万円、経常損失1億5,700万円、当期純損失1億9,800万円の計画だ。