ゴールドウイン、2021年3月期 第1四半期 連結決算
コロナ禍の影響で減収、損失を計上
EC、卸ビジネスが健闘
update: 2020/08/07
ゴールドウインの2021年3月期 第1四半期(4-6月)の連結決算は、コロナ禍の影響で減収・損失を計上するに至った。しかし、当初の見通しから上振れし、直営店の閉鎖中はEC及び卸ビジネスがフォローするなど、減収幅を小さくできたようだ。第2四半期及び通期見通しを上方修正している。
上期、通期見通しを上方修正
連結売上高は122億円(32.5%減)、売上総利益率が51.9%(0.8ポイント減)とやや低下した。販管費率が55.5%(14.0ポイント増)と相対的に増えた影響で、営業損失4億7,900万円、経常損失7,600万円を計上するに至った(表1を参照)。
ブランド事業別では、全カテゴリーで前年同期比を下回ったが、直営店の営業再開後は売り上げが順調に回復した。主力の「アウトドア関連」は売上高1002,800万円(26.3%減)と下げ幅が軽微に止まった。自粛期間中も、自宅フィットネスやランニングウエアなどの動きが良かった。「アスレチック関連」はスポーツイベント中止の影響を受けた(表2を参照)。
下期(秋冬シーズン)へ向けての予想は、第3四半期で前年同期比90%、第4四半期で同114%まで売り上げが回復すると考えている。一時的に増加した棚卸資産(在庫)も、直営店の営業再開で徐々に減っている。
第1四半期のEC売り上げは前年同期比131%と2ケタ増の推移だった。今春に実施したECサイトのリニューアル後も、好調を持続している。
上期及び通期の業績見通しは、ECや卸が健闘していること、予測より店頭売りの回復が早いことなどから、上方修正している。第2四半期は売上高276億円、営業損失15億円、経常損失13億5,000万円の予想。通期では売上高840億円、営業利益81億円、経常利益96億円で、利益確保を目指す(表3を参照)。