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アシックス、2019年12月期 第3四半期 連結決算
減収減益、現地通貨ベースでは欧州除き増収に

update: 2019/11/05

アシックス、2019年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

アシックス、2019年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

アシックスの2019年12月期第3四半期(1-9月)の連結決算は、為替の影響もあり減収減益となった。現地通貨ベースでは、欧州を除いて増収を達成した。「オニツカタイガー」が増収増益で、収益に貢献した。

米国ビジネスが復調傾向

連結の売上高は、2,861億6,600万円(3.2%減)の減収。為替の影響を除くと、0.6%増の微増収だった。「オニツカタイガー」が直営、ECともに好調で、為替の影響を除くと2ケタの増収を達成した。懸案だった米国ビジネスはパフォーマンスランニングがけん引し、プラスで推移した。現地通貨ベースでは、欧州を除く地域が増収だった。

利益面は、営業利益は126億7,700万円(17.5%減)。為替の影響を除くと13.0%減だった。販管費が前期の構造改革の効果(約31億円)もあり、減少。米国、欧州を中心に、計画的な早期ディスカウント販売が影響し、売上総利益率(粗利率)が悪化した。

アシックス、2019年12月期 第3四半期 カテゴリー別・地域別売上高(表2)

アシックス、2019年12月期
第3四半期 カテゴリー別・地域別売上高(表2)

カテゴリー別の売上高では、主力の「パフォーマンスランニング」が1,267億2,800万円(5.2%減)と苦戦した。営業利益も44億8,000万円(53.4%減)と減益に至った。「コアパフォーマンススポーツ」と「アパレル・エクイップメント」が減収・損失を計上するに至った。「オニツカタイガー」が売上高350億円(7.8%増)、営業利益75億9,900万円(16.1%増)と健闘した。営業利益の半分以上を稼ぎ出した(表2を参照)。

通期では、連結売上高3,900億円(0.9%増)、営業利益120億円(14.1%増)、経常利益125億円(42.6%増)で、微増収・増益を目指す。