TOP > 財務分析レポート > PUMA、2019年12月期 第1四半期 全カテ...

PUMA、2019年12月期 第1四半期
全カテゴリーでプラス成長、2ケタの増収増益に

update: 2019/05/08

PUMA、2019年12月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

PUMA、2019年12月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

PUMA(プーマ)社の2019年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、全地域・全プロダクトでプラス成長を果たし、2ケタの増収増益を達成した。地域では米州及びアジア・太平洋地域が、プロダクト別では「Footwear」(フットウエア=シューズ類)及び「Apparel」(ウエア類)がけん引役になった。

成長著しいアジア・太平洋地域

グループ全体の売上収益は、13億1,900万ユーロ(約1,635億5,600万円、1ユーロ=124円で換算)、16.6%増と2ケタの増収となった。売上高総利益率(粗利率)は49.0%(0.8ポイント増)と改善した。販管費率は38.7%(0.1ポイント増)でほぼ横ばいだった。

営業利益(EBIT=税引前利払前利益)は、1億4,200万ユーロ(約176億800万円、同)、27.0%増と2ケタの増益を達成した。税引前利益(EBT)は、1億3,800万ユーロ(約171億1,200万円、同)、36.1%増で増益となった。四半期利益は、9,400万ユーロ(約116億5,600万円、同)、40.1%増と増益を達成した(表1を参照)。

PUMA、2019年12月期 第1四半期 地域別・部門別売上高(表2)

PUMA、2019年12月期
第1四半期 地域別・部門別売上高(表2)

地域別の売上高では、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が5億100万ユーロ(約621億2,400万円、同)、4.4%増と堅調な推移だった。「Americas」(米州)は4億1,600万ユーロ(約515億8,400万円、同)、19.8%増で2ケタの増収となった。成長著しいのは「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)で、4億100万ユーロ(約497億2,400万円、同)、32.5%増と高い伸び率だった(表2を参照)。

アパレルが高い伸び率

プロダクト別売上高では、主力の「Footwear」が6億3,900万ユーロ(約792億3,600万円、同)、10.2%増と好調な推移だった。「Apparel」も好調で、4億6,800万ユーロ(約580億3,200万円、同)、28.6%増と高い成長率だった。規模はまだ小さいが、「Accessories」(アクセサリー類)も2億1,100万ユーロ(約261億6,400万円、同)、13.4%増と2ケタの増収を達成した(表2を参照)。

財務面も安定した状況だ。自己資本比率が2ケタ減少しているが、これは総資産の増加が自己資本の増加を上回ったことによる影響。自己資本の額そのものは増加している。

通期の見通しは、売上収益が10%前後の増収(為替の影響を除く)。粗利率は微増(2018年度は48.4%)の計画だ。販管費は売上収益よりもやや低い比率で増加の予定。営業利益は3億9,500-4億1,500万ユーロの範囲に達する見通しだ。