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④ゴールドウイン
過去5年で業容が拡大、収益性も向上

update: 2017/01/18

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アスレチック、海外が重点課題に

ゴールドウイン、2016年3月期 スタイル事業別売上高

ゴールドウイン、2016年3月期
スタイル事業別売上高

同社は2017年3月期(2016年度)を初年度とする中期5カ年計画を策定している。5年後の2021年3月期に、連結売上高800億円、営業利益65億円、経常利益73億円、連結ROEが11.2%という数値目標を掲げた。16年3月期の連結売上高からの伸び率が33.9%。過去5年間で約40%伸ばしてきた実績があるため、実現可能な数値だと思われる。営業利益はほぼ倍増する計画だ。

今期(2017年3月期)は「チャンピオン」ブランドの撤退の影響や韓国ビジネスの停滞、積極的に投資を行う方針もあり、微減収減益の見通しだ。しかし、欧州やアジアなど海外市場の開拓や、アスレチック事業の再強化などにより、成長路線を思い描いている。

ゴールドウイン、2011年3月期 スタイル事業別売上高

ゴールドウイン、2011年3月期
スタイル事業別売上高

中期計画では、4つの投資分野を掲げている。①「ゴールドウイン」「C3fit」ブランド事業への積極投資、②アスレチック事業における自主管理型ビジネスの強化、③機能商品開発の拠点として研究開発施設を設置、④海外アウトドア市場やランニング・ワークアウト市場に対する事業展開/M&A、がその内容だ。①や④の関連では、昨春に東京・北青山に開業したアスレチックを主軸にした新業態「ニュートラルワークス」をオープンした。好調な国内事業に加え、第2、第3の柱になる新規事業を育成し始めている。