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スポーツ上場6社 2017年3月期 第1四半期まとめ
為替の影響で利益が伸び悩む

update: 2016/08/24

スポーツ上場6社、 2017年3月期連結 第1四半期

スポーツ上場6社、
2017年3月期連結 第1四半期

スポーツ上場6社の2017年3月期第1四半期決算は、円高に振れた為替の影響で、海外比率の高い企業がマイナスの影響を受けた。増収増益を達成した企業は2社(ヨネックス、ゼット)。ゴールドウインは秋冬偏重型ビジネスのため、第1四半期では損失を計上している。

増収増益は2社

美津濃(ミズノ)は為替の影響による原価増で、経常損失を計上した。営業段階では黒字を確保している。販管費率は低下している。国内はゴルフが苦戦したが、そのほかの競技は堅調だった。ワーキングシューズや学校用品など非スポーツ品が好調だった。

デサントも為替の影響を受けて、減益に至った。国内はアスレチックを中心に増収を果たした。「デサント」ブランドが引き続き好調だった。海外はイノヴェイトの子会社化で欧米が増加したが、韓国を主体に為替の影響(約21億円)を受け、減収だった。

ゴールドウインは秋冬偏重型ビジネスのため、第1四半期では損失を計上している。前期に比べると、徐々に損失額は小さくなっている。主力のアウトドアビジネスが引き続き好調な推移だ。直営店などショップ運営の効率化により、損失幅が縮小した。

ヨネックスは日本国内およびアジアが好調に推移した。バドミントン、テニスを中心に堅調な推移だった。中国販売子会社では、前年は実績がなかったため、今期の売り上げはそのまま増収分になる。

ゼットは主力の卸部門が堅調だったほか、自社品も健闘し、増収増益を達成した。売上高総利益率(粗利率)が微減しているが、販管費率も低下したため、利益確保に寄与した形だ。グローブライドは、為替の影響を受けて減益になった。為替の影響および固定資産の売却益を計上するなどの影響で、第2四半期の見通しを修正した。経常利益を29億円から22億円に下方修正し、四半期利益を18億円から19億円に上方修正した。