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三井物産アイ・ファッション
機能素材展「DISCOVER PERTEX®&PRIMALOFT® VOL.9」

update: 2018/10/17

「PERTEX®」。最終製品と併せて展示し、 仕上がり具合やテイストが 分かりやすいよう工夫した

「PERTEX®」。最終製品と併せて展示し、
仕上がり具合やテイストが
分かりやすいよう工夫した

三井物産アイ・ファッションが10月11-12日の2日間、東京・代官山で機能素材展「DISCOVER PERTEX®&PRIMALOFT® VOL.9」を開催した。展開する機能素材ブランド「PERTEX®」(パーテックス)と「PRIMALOFT®」(プリマロフト)の世界観の発信に重点を置いた。

2019年冬に40周年を迎える「PERTEX®」

素材の展示会は、春夏・秋冬の2シーズン制で年に2回、開催するスケジュールが一般的だ。同社では、素材のブランド戦略を重視し──また国内外でビジネスを展開していることもあり、年1回に集約した展示会を実施している。今回は特に、“マーケティング”に特化した内容だ。

「PRIMALOFT®」は視覚に訴える展示手法が特徴

「PRIMALOFT®」は視覚に訴える展示手法が特徴

主力素材の「PERTEX®」は2018年シーズンにおいて、ブランドのロゴや製品のラインナップなどを改め、リ・ブランディングを行った。2019年冬に設立40周年を迎えるため、素材ブランドとしての世界観の発信を重視した提案を行った。「PERTEX®」が採用されたアウトドアやスポーツ関連ブランドの“製品”を展示し、各素材が最終製品に使用された際、どのように見えるのかを紹介した。素材と製品を並列展示することで、来場メーカーにイメージしやすくしてもらう狙いがあった。製品の展示には、「BtoBtoC」という、エンドユーザーまで素材ブランドを浸透させるというマーケティング面での目的がある。

展開する素材の紹介も分かりやすくまとめている。「PERTEX®」の主軸の「QUANTUM」(クアンタム)では、トレンドの“軽量”を意識した高密度ナイロン織物素材を提案した。前回から登場した“通気性”に優れる「QUANTUM AIR」(クアンタム エア)も一押し素材。アウトドアシーンのミドラーや、アスレチック分野のランニングなど、使用できるスポーツシーンの幅が広がってきている。

透湿防水機能に優れる 「SHIELD」シリーズの注目度、 需要も高まってきた

透湿防水機能に優れる
「SHIELD」シリーズの注目度、
需要も高まってきた

そのほか、“プロテクション”機能を重視した「QUANTUM PRO」(クアンタム プロ)、透湿防水機能に優れる「SHIELD」(シールド)シリーズも提案した。また、「テクノロジー」のカテゴリーにおいて、異形断面糸を使用した2つの素材と、環境に配慮したエコ素材も併せて企画・提案した。異形断面糸を使用したテキスタイルは組織が崩れにくく、耐久性に優れる点が特長だ。

もう1つの素材「PRIMALOFT®」では、“エコ”を前面に押し出した。再生PETボトルを展示し、どれくらいの量の再生繊維が作られるか、“視覚”に訴えるスタイルが特徴だ。