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帝人フロンティア、2019-20年秋冬スポーツ素材展
次世代“スウェット”素材「フリーモ®PRO」を開発

update: 2018/06/04

新素材「フリーモ®PRO」。 汎用性を持つスポーツジャージーの 後継生地に位置付ける

新素材「フリーモ®PRO」。
汎用性を持つスポーツジャージーの
後継生地に位置付ける

帝人フロンティアは2019-20年秋冬シーズン向けのスポーツ素材展で、次世代“スウェット”の新素材「フリーモ®PRO」を開発・提案した。汎用性を持つスポーツジャージーの後継生地に位置付ける。

汎用性を持つスポーツジャージーの後継生地に位置付け

ジャージー離れが指摘されて久しいスポーツのアスレチック市場だが、今もその傾向は続いており、スウェットがトレンドの主体になっている。が、流通量は従来のジャージーをカバーするには至っていない。“ポスト・ジャージー素材”を追求する動きは、素材メーカー各社に共通した傾向である。

「デルタ®フリーモ®」。 ソフトな風合い、スパン調、 軽量・嵩高、低ドレープ性などが特長

「デルタ®フリーモ®」。
ソフトな風合い、スパン調、
軽量・嵩高、低ドレープ性などが特長

「フリーモ®PRO」はこうしたアスレ市場へ向けた新しい素材提案だ。肌側に吸水糸、表地に撥水糸を使用し、中間層に高捲縮の吸水糸を配した3構造の生地。速やかに汗を吸って、中間層へ拡散し、表地の撥水層により“汗ジミ”ができない機能を持つ。従来品の「デルタ®フリーモ®」のソフトな風合い、スパン調の外観、軽量・嵩高性、高反発・低ドレープ性といった特長を引き継ぎ、撥水性や吸汗性を向上させた。

機能性が求められる競技などのシリアスなシーンではなく、ジャージーやゴルフウエアといった汎用性、カジュアル要素の強いスポーツウエアに向いている。本格展開は2019年秋以降だが、今秋に一部のゴルフウエアブランドでテスト販売を行う計画だ。

「フリーモ®PRO」ではそのほか、起毛加工で問題視される“マイクロプラスチック”など、エコ、環境保全も意識している。独自に実施した試験では、繊維の抜け落ち度も大幅に低減できている。

「デルタ®フリーモ®」も受注量が増加している。当面は「デルタ®フリーモ®」が主力素材として拡大する見通し。「フリーモ®PRO」は機能性が向上しているため、「デルタ®フリーモ®」より価格が約20%高くなる。「フリーモ®」シリーズの数%の比率になる見通しだ。