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ダンロップスポーツマーケティング、2020年テニスビジネス
一般プレーヤーの回復が順調

update: 2020/07/28

今秋の主力商材、 硬式テニスラケットの新モデル「FX」

今秋の主力商材、
硬式テニスラケットの新モデル「FX」

ダンロップスポーツマーケティングの2020年のテニスビジネスは、コロナ禍の影響を受けて苦戦傾向だった。4-5月を中心にプレーできる環境が整わなかった影響が大きかった。今秋以降は回復基調になると予測しており、下期で巻き返しを図る計画だ。

復調は今年後半と予測

部活動の立ち上がり時期に当たる4月に“底”が来たこともあり、プレー環境が整わず物販も滞り、苦戦を強いられた。5月も同様の傾向が続いたものの、後半から徐々に戻り始め、客足は前年の70-80%程度に回復してきた。物販は前年の60-70%で、特にテニス専門店が苦戦した。スポーツ量販店は前年比を超えた店舗もある。中でも健闘したのはECビジネスで、この点はほかの種目やアパレルなどと共通している。

4-5月は特に学販の動きが鈍かった。7月に入り、徐々に回復してきているが、テニス部への新入部員は減少傾向にあるようだ。また高校総体など各種大会が中止された影響も大きかった。全てのアイテムが苦戦傾向だった。

6月以降は、低価格帯の消費アイテムであるボールやストリングの動きが良かった。自粛明け後、ストリングを張り替えてプレーに臨もうと考えたテニスファンが多かったとみられる。

本格的な回復は今年の秋以降と予測する。展示会もオンラインで開催するなど、コロナ禍の影響は依然残っているが、プレー環境を整えて新製品をアピールするという基本的な取り組み姿勢に変わりはない。

来月8月に市場投入する硬式ラケットの新モデル「FX」シリーズが重点アイテムだ。既存のコントロール系の「CX」、スピン系の「SX」に続いて、パワー系のラケットに「FX」を位置付ける。コロナ禍で“試打”の機会がない点は課題だが、SNSの顧客の反応を見る限り、期待度は高いようだ。