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ゴールドウイン「ザ・ノース・フェイス」とスパイバー
微生物由来のタンパク質を使用したアウトドアジャケットを限定発売

update: 2019/08/30

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微生物由来の構造タンパク質を採用した アウトドアジャケット「MOON PARKA」

微生物由来の構造タンパク質を採用した
アウトドアジャケット「MOON PARKA」

ゴールドウインのアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」と同社が出資するスパイバー(山形県鶴岡市)が共同で、微生物由来の構造タンパク質を採用したアウトドアジャケット「MOON PARKA」(ムーン・パーカ)を12月12日から限定販売する。

サステナビリティーを意識した次世代のスポーツアパレルを提案

スパイバー社は自然界の虫、蜘蛛の糸をヒントに人工クモ糸の開発を進めている企業。ゴールドウインが次代の素材開発の可能性に期待し、同社へ出資している。今回のアウトドアジャケット「MOON PARKA」は、スパイバー社とゴールドウインが共同で開発した構造タンパク質「ブリュード・プロテイン」を100%使用している。

「ザ・ノース・フェイス」と スパイバーの協業企画の第2弾に該当する

「ザ・ノース・フェイス」と
スパイバーの協業企画の第2弾に該当する

開発期間は4年。生地の耐久性や安定性など様々な課題をクリアし、アウトドアジャケット「MOON PARKA」の開発・発売に漕ぎ着けた。主原料を、石油など化石資源でない、微生物による発酵プロセスで作られた“構造タンパク質”を採用した。「サステナビリティー」(持続可能性)を意識した製品だ。

この微生物由来の“構造タンパク質”を採用したアパレル製品は、今年6月に第1弾が発売されている。同じ素材を採用したTシャツで、250着の限定販売だった──2019年6月21日配信の「スポーツビジネスマガジン」を参照( http://www.apparel-mag.com/sbm/article/corporate/1743 )。今回のアウトドアジャケットは第2弾。人工クモ糸を使ったアウトドアジャケットを市場投入する計画はあったが、開発が進まず、販売時期がずれ込んでいた。