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ミズノ 2021年度をめどに
新しい研究開発拠点を設立へ

update: 2019/08/02

大阪本社内に開設予定の 新しい研究開発拠点(完成予想図)

大阪本社内に開設予定の
新しい研究開発拠点(完成予想図)

ミズノが創立115周年に当たる2021年度(2022年3月期)をめどに、大阪本社の敷地内に新しい研究開発拠点を設立する。「スポーツによる社会イノベーション創出を目指した」研究拠点に位置付ける。

競技のほか、日常生活シーンの研究も実施

新しい研究開発拠点の延床面積は約5,000㎡。地上2階建ての構造で、2021年4月に着工し、同年度中に完成予定だ。総事業費は約50億円を計画。1938年、創業者の水野利八氏が「セレクト科学研究所」(現在の研究開発部。大阪本社内に開発拠点を置く)を開設したのが、同社の研究開発の嚆矢(こうし)だという。

新たに研究開発拠点を設立する社会的背景は、文部科学省(スポーツ庁)が策定した「第2期スポーツ基本計画」で、「高齢化に伴う医療費の増大や地域活性化などの社会課題の解決にスポーツで貢献すること」が掲げられていること。従来の競技シーンに加えて、日常生活も含めた“イノベーション創出”を目指す。

生体・運動データをはじめ、これまで困難とされてきた人の“こころの動き”なども研究対象にする。また、脳科学や人間工学など、外部の研究機関の知見を積極的に融合することも視野に入れている。①アスリートのさらなるパフォーマンスの向上、②生活者のクオリティーオブライフ(いわゆるQOL)の向上、に寄与する「商品・サービス・場」を開発する計画だ。