TOP > 企業レポート > デサントジャパン、ゴルフウエアビジネ...

デサントジャパン、ゴルフウエアビジネス
新感覚のゴルファーを取り込む「デサントゴルフ」

update: 2019/07/18

1ページ2ページ次のページへ >
「デジタルマーケティングへのシフトを加速する」と語る デサントジャパン、伊藤隆明 執行役員第2部門長

「デジタルマーケティングへのシフトを加速する」と語る
デサントジャパン、伊藤隆明 執行役員第2部門長

デサントジャパンの2018年秋冬シーズンのゴルフウエアビジネスは、前年同期比102%の推移だった。ブランド別では「デサントゴルフ」が同130%と健闘した。2019年春夏シーズンは低気温による影響もあり春物が低調で、苦戦傾向にある。

19年春夏シーズンは苦戦傾向に

ゴルフウエア市場は新規ブランドの参入が続いており、シェア争いが厳しくなっていると分析する。特にゴルフチェーン店や専門店でその傾向が強く、同チャネルを主力にするブランドは苦戦模様である。その半面、百貨店は底打った感があるようで、売上推移は比較的安定している。

「マンシングウェア」の18年秋冬シーズンは前年並みだった。シャツやパンツが好調だったが、アウターやセーター類が苦戦した。大都市圏の百貨店のショップは堅調。チェーンや専門店が苦戦した。19年春夏シーズンは堅調な推移。19年秋冬シーズンは101%を計画している。今春からスタートした新ライン「エンボイ コレクション」を強化する。「ランバン スポール」の18年秋冬シーズンは103%だった。メンズが微減した。カットソーやパンツが健闘し、アウターが苦戦した。オフシーンを意識した「アベニールライン」が好調で、今秋以降も同ラインを強化する。19年秋冬シーズンは105%の計画だ。

「ルコックゴルフ」の18年秋冬シーズンは101%でほぼ前年並みだった。シャツやパンツが堅調で、アウターが苦戦した。比較的若い世代へ向けた「アジール」コレクションを展開し、新規顧客の獲得を進める。19年秋冬シーズンは103%の計画だ。

「カッター&バック」の18年秋冬シーズンは103%。19年春夏シーズンは苦戦傾向だ。受注量が減ったこともあり、19年秋冬シーズンは90%と前年比を割り込む見通しである。「スリクソン」の18年秋冬シーズンは106%と堅調な推移。チェーン店チャネルが苦戦した。19年秋冬シーズンは90%とマイナスになる見込み。機能性を強みにしたアスリートゴルファー向け商材の強化、今春からスタートしたレディスアイテムの拡充を目指す。