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ミズノの直営店戦略
来春、大阪・茶屋町にグローバル旗艦店を出店

update: 2017/01/20

来春、大阪・茶屋町にオープンする グローバル旗艦店「MIZUNO OSAKA」 (完成予想図)

来春、大阪・茶屋町にオープンする
グローバル旗艦店「MIZUNO OSAKA」
(完成予想図)

ミズノが来年(2018年)4月をめどに、大阪・茶屋町へ“グローバルフラッグシップストア”(旗艦店舗)「MIZUNO OSAKA」(ミズノ大阪店)を出店する。世界共通した「ミズノ」ブランドの世界観を発信する狙いがある。若年層や世界統一モデルを意識した品揃えが特徴で、今後の直営店展開の基準になる店舗だ。

世界統一のブランド観を発信

同社では現在、東京・神田の「エスポートミズノ」と大阪・淀屋橋の直営店を運営する。来春に出店する「MIZUNO OSAKA」(大阪市北区茶屋町)は、より世界市場を意識したグローバル旗艦店に位置付ける。大阪・淀屋橋店とは同商圏内にあるが、商品構成や対象顧客層の違いにより、住み分けができると考えている。淀屋橋店は今後、「MIZUNO OSAKA」と一部商品構成が重複するアスレチック(競技)関連──ベースボールやゴルフなどの品揃えを入れ替えていく方針だ。

「MIZUNO OSAKA」のコンセプトは「BE STRONG」で、日常シーンにもスポーツを採り入れる生活を送る“強くなりたい、強くありたい”スポーツ愛好家をトータルでサポートする、というもの。製品販売のほか、体感スペースやオーダーシステムの提案、最新の測定機器によるサービス提供など、幅広い商品提案を計画している。

「MIZUNO OSAKA」の 1階フロア(完成予想図)

「MIZUNO OSAKA」の
1階フロア(完成予想図)

出店立地の茶屋町は大阪・梅田の中でも、若い世代が集まる区画で、ファッションやスポーツ関連ショップが集積している。また、インバウンドの利用も多く、幅広い客層が集まる繁華なゾーンだ。出店予定地は阪急電鉄の再開発事業の一角に該当し、グローバルで統一したブランドの世界観を発信していきたいミズノの戦略実行のタイミングが一致した形だ。

「MIZUNO OSAKA」の総面積は約2,700㎡で、「エスポートミズノ」とほぼ同規模だという。初年度売上高目標は13億円。これは既存店の水準と同じ数値設定だ。フロアは地上7階で構成し、茶屋町を訪れる若い世代を意識した「スポーツカジュアル」、レディス向けの商材、グローバルで展開する限定商材などを主な商品ラインナップに位置付ける。

そのほか、ランニングやサッカー、バレーボール、スイムやラケットスポーツ、ウオーキング・アウトドアなど、同社が展開する分野をトータルに取り揃える。各フロアの内装も新しいイメージを採用し、世界で統一した新しい「ミズノ」ブランドの世界観を発信する。