デサントのフラッグシップショップ「DESCENTE SHOP TOKYO」
開業から1カ月余、計画通りに推移
2階の「INTERNATIONAL COLLECTION」が人気
update: 2013/12/05
3年目に3億円を目指す
1階は「MULTI TRAININGWEAR」(マルチ トレーニングウエア)を展開。競技シーンで着られているアスレチックウエアから「Move Sport」(ムーブスポーツ)などのマルチウエアまで、幅広い「デサント」ウエアを取り揃えている。ウエアのほかにシューズやアクセサリー、旗艦店限定グッズなども扱う。
前述の2階は「INTERNATIONAL COLLECTION」で、海外でも展開する「オルテライン」を集積した。デザイン性を追求したスポーツカジュアルの「デュアリズム」(日本未展開)も展開する。取材に訪れた11月下旬には、国産ダウンの「水沢ダウン」のイベントを展開中だった。国内の水沢工場で生産された純国産のダウン関連ウエアで、上代価格はスポーツウエアではかなり高く優に5万円を超えるが、来店客の反応は上々だという。「ジャーナルスタンダード」や「ビショップ」など高感度セレクトショップと協業した効果も表れているとみられる。同フロアでは従来の競技ウエアの枠を飛び出し、スポーツウエアの可能性を追求する空間に位置付けている。既存のスポーツ小売店ではなかなか売りにくい商材が並ぶが、新しい販路開拓のきっかけ作りには最適のフロアだろう。
地階は「FOOTWEAR/PERFORMANCE GEAR」(フットウエア・パフォーマンスギア)。今春からスタートした「イノヴェイト×デサント」や、機能アンダー「ジェノーム」、トレーニングアイテムの「コウノエベルト」など、競技に関連した商材を集めた。またイベントスペースと、スポーツ関連の書籍をセレクトしたコーナーを設け、情報発信の場所を提供する。
リテール事業を統括する執行役員の高畑泰宏リテール統括部長は、「3年目の2015年には売上高3億円を目指したい」と意気込みを語る。この店舗は今後の直営展開のスタートになる物件で、「1年後の2015年春夏ごろに2号店を出したい」(高畑統括部長)と青写真を描いている。
単なるアンテナショップではなく、収益の上げられる店舗に位置付ける。売り場、メディア、コミュニケーションといった多面的な役割を持った店舗として、今後も多店舗化を進める。