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ウィッツ、他ブランドとゴルフウエアの複合店「トヴホ・プラス・スタッツ」オープン

update: 2020/11/06

ウィッツがスタッツと協業した複合店舗 「トヴホ・プラス・スタッツ」

ウィッツがスタッツと協業した複合店舗
「トヴホ・プラス・スタッツ」

「ダンスウィズドラゴン」などゴルフウエアを手がけるウィッツ(京都)が、同じくゴルフウエアを展開するスタッツ(東京)と協業したショップ「トヴホ・プラス・スタッツ」を今秋、髙島屋大阪店にオープンした。運営リスクを軽減し、互いのブランド発信力を高める試みだ。

店舗運営の効率化が狙い

オープン日は9月1日で、4階のメンズフロアに出店した。背景には、コロナ禍が影響し、百貨店のメンズブランドが撤退するなど、売り場の構成が難しくなっている事情があった。ゴルフウエアを“メンズカジュアルの延長”と捉え、新しいメンズファッションを提案する発想を目的として出店に至った。

タウンをはじめ、幅広い着用シーンを想定

タウンをはじめ、幅広い着用シーンを想定

同社は以前、遠鉄百貨店などの地方百貨店において、「プーマ」「カッパ」などのゴルフウエアブランドと協業した複合ショップを展開していたことがある。都市部百貨店のように来店客が多くない状況で、いかに店舗運営の効率を高めるかを考慮。ブランド複合型のショップを開発するに至った。自社ブランドの複合ショップは数あるが、他社ブランド同士が同じショップ内で販売するケースは珍しい。

今回の新店舗も過去のそうした経験が活かされている。「トヴホ」は和柄が特徴の個性派ブランド。スタッツはタウンユースも意識した高感度ブランドで、競合せず互いの良さを発揮できると判断したようだ。オープン後はコロナ禍の中で、好調を持続している。

百貨店において、ゴルフウエアブランドとメンズカジュアルブランドを隣接させるフロア構成は珍しいことではない。ポロシャツに代表されるように、ゴルフウエアとメンズカジュアルは相性が良いため、こうしたフロア構成は比較的多くの店舗で現在も採用されている。

しかし、今回はよりタウンユースを意識しているほか、トレンドのアウトドア、レジャーやトラベルまで幅広い着用シーンを想定している編集が新しい点だ。一方、百貨店側としても、様々なテイストのブランドを効率良く顧客へ提案できるというメリットがある。今後、こうした形態のショップが主流になっていくだろうか。