『店頭レポート』
JR大阪三越伊勢丹 ブランド編集で見せる店舗力
update: 2011/05/09
“お出かけ”に焦点を絞ったスポーツ売り場
機能性、デザイン性ともにバランスのとれた品揃え
3階婦人服売り場自主編集売り場の「グリーン」
9階のスポーツ売り場(正確には「アウトスタイル スクエア」)は、ゴルフ・アウトドア・トラベルという3つの柱で編集されている。周辺はメンズカジュアル、クリエーターズ、コンテンポラリーのファッションブランドが取り巻いている。「アウトスタイル スクエア」はやや対象顧客の年齢が高い印象を受ける。
アウトドアの区画は「ザ・ノースフェイス」「ヘリーハンセン」「グレゴリー」の3ブランドを核に構成。「ヘリーハンセン」は今春デビューした「アウトドアライン」を主体に品揃えした。シューズは「キーン」「アディダス」「キャラバン」など。山ガールのテイストはない。ハード過ぎず、適度な機能性を伴ったモデルを選んでいる印象が強い。ゴルフの区画はファッション性を重視している。「ルコックゴルフ」「アディダスゴルフ」「ランバンスポール」などが前面に出ている。「サイコバニーゴルフ」「エドウインゴルフ」など新興ブランドもある。ゴルフクラブの区画では2つのシミュレーションゴルフ機器、試打室を1室設置。カップルで気軽に楽しめる空間を設けた。トラベルの区画はキャリーバッグを主体に編集した。売り場中央に「JTBトラベルデスク」が設けてある。旅のプランを立てた後、目的地に適したウエアやグッズを買う――という売り場コンセプトであることがうかがえる。
アウトドアの一画に隣接してスポーツシューズ売り場が設けてある。構成ブランドは「パトリック」「ニューバランス」「プーマ」「ナイキ」「リーボック」「ロックポート」など。「ヨネックス」「MBT」といったウオーキングを意識したブランドもある。三越の顧客も訪れるため、比較的年齢の高い客層に対応するためとみられる。
スポーツブランドはこのほか、3階の婦人服売り場にある自主編集売り場「グリーン」内にもある。女性のフィットネス、アウトドアを意識した品揃えで、「アディダス バイ ステラマッカートニー」「ナイキ」「マーク&ロナ」「プーマ バイ ミハラヤスヒロ」などのブランドで構成している。