TOP > 店頭レポート > 『店頭レポート』 「髙島屋大阪店ゴルフ...

『店頭レポート』
「髙島屋大阪店ゴルフウエア売り場」 若い女性の取り込みに成功

update: 2011/04/25

< 前のページへ1ページ2ページ

男性客も増える

「23区スポーツ」も好調に推移

「23区スポーツ」も好調に推移

「23区スポーツ」も好調に推移

女性の集まるところ男性が付いて回るのが世間の常。女性客の増加により、男性客も活気付いている。売り上げに占める男女比はほぼ半々とバランスがいい。前述の26・5%増のうち、男性客は30・1%増。女性客の伸び率を上回った。ゴルフウエア市場全体(用具もそうだが)を見回すと、主力は明らかに男性客である。女性客の力を借りて、いかに男性客を呼び戻すかという戦略は昨今の常套手段である。

男性客の売れ筋で特に売れたものがキャディーバッグ。これは売り場面積が広がり、各ショップで色々なアイテムを展示できるようになった効果が大きいという。キャディーバッグからスタートした「ダンスウィズドラゴン」などは特に反応がいいようだ。

レイヤードからトラッドへ

10年秋冬の首尾は上々だったが、今春は苦戦傾向。3月はやはり地震の影響が大きかった。新規ブランドに支えられたため、前年比並みの推移だった。4月に入り、20%増と再び勢いを取り戻しつつある。3月はコンペフラッグが売れないなど、プレー回数が激減した影響が如実に売れ筋の変化として表れた。

売れ筋の変化で興味深いのが、レイヤードスタイルからの脱却。天然素材への回帰も見られたという。前回、当サイトで機能素材は当たり前になったとレポートした。同売り場でも昨冬はダウン系アイテムが売れるなど、スポーツ発祥の機能性を求めるニーズがあったのは確かだ。しかし一方で、こうした回帰の動きがあるようだ。綿の風合いが強いアイテムやウールや綿のベストなどに人気が戻ってきているという。売り場では、「レイヤードから少しトラディショナルな流れに戻ってきているのでは」と分析する。

ゴルフに関連して注目すべき動きが、ワコールの「CW-X」。昨年の倍以上の伸びだという。売れ筋は「レボリューション」や「スタビライクス」といった高機能モデル。ゴルフやアウトドア分野でも、広がりが期待できる。