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『店頭レポート』
「髙島屋大阪店ゴルフウエア売り場」 若い女性の取り込みに成功

update: 2011/04/25

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売り上げをけん引する「パーリーゲイツ」

売り上げをけん引する「パーリーゲイツ」

売り上げをけん引する「パーリーゲイツ」

昨年春から段階的に増改装オープンを重ねてきた髙島屋大阪店。今年3月3日、グランドオープンを迎えた。地下1階にあるゴルフウエア・スポーツウエア売り場は半年前の昨年9月に先行オープンしていた。特に次世代顧客の若い女性層を取り込む狙いがあった。ゴルフウエア売り場でも30-40代女性を獲得することに成功している。急速に増えた中心は40代女性で、今まで主力顧客だった50-60代の次を担う年齢層。ヤングマインド化が進んでいることも後押しして、見た目は20-30代のように若々しくても、ミッシー・ミセス層が気軽にこうしたアイテムを手に取るようになった。また、30代女性客は売上比率6%から10%へ増加。40代に次ぐ顧客層として今後、期待が持てる。

昨年9月から今年2月までのゴルフウエアの秋冬商戦(高島屋の下期)の対前年比は26・5%増。さすがに今年3月は地震の影響が大きかったが、停滞気味のゴルフウエア市場で2ケタ増を達成したことには意義がある。中でも女性客を取り込めた点が成果である。

同売り場では、「御堂筋ラインで一番を目指す」という目標の下、新しい売り場の構築に取り組んできた。ここで言う御堂筋ラインとは、南北に大阪市営地下鉄の通る大阪のメインストリート、御堂筋のことで、この沿線にある百貨店で一番を目指す、という意味合いである。梅田の阪急百、大丸、阪神百、心斎橋の大丸、といった競合店舗が対象だ。かつては梅田の阪急イングス館が売り上げトップだった(優に2ケタ台の億の規模を誇っていた)が、現在は本店の改装中ということもあり、売り場が縮小して売上高も落ちている。大丸心斎橋店はゴルフワールドを新たに構築。OL・キャリア層のビギナーに照準を絞った。髙島屋大阪店は若い女性客を狙い、売り場を構成。9-2月の下期に限れば、御堂筋ラインで一番の実績を挙げることができた。

昨年9月の時点で新たに追加した新ブランドの貢献も大きい。「パーリーゲイツ」「プーマ」「ルコックゴルフ」「ランバンスポール」「ダンスウィズドラゴン」「カッパ」といった昨今、業績が好調で注目度の高い旬のブランドが主体だ。特に「パーリーゲイツ」「ダンスウィズドラゴン」が貢献した。一方、既存ブランドでは「アディダスゴルフ」が52・3%増、「23区スポーツ」が56・5%増、「ヒールクリーク」が103・6%増(ほぼ倍増である)だった。