国内ベースボール市場を俯瞰する(上)
13年シーズンに新規参入ブランドが増加
update: 2012/08/06
ゼットは「売るべきものを明確にする」
ゼットのベースボール事業は横ばい。硬式グラブの「プロステイタス」が約105%と堅調だったが、革底スパイクなど減少したアイテムもあり、トータルでは横ばいの傾向。13年春夏シーズンでは、シリアスプレーヤーを対象に「スピード&テクノロジー」というシーズンテーマを掲げる。グラブではポジション別に必要な操作性を向上させた。
少年野球向けには、元阪神タイガース選手の赤星憲広氏が監修した「レッドスタープロデュースシリーズ」を発売する。グラブ、バット、シューズのトータル展開で、プレーのしやすさに重点を置いた。新規ユーザーの開拓にもつながる可能性がある。
競合ブランドが増える来シーズンへ向け、売るべき商材を明確にする。各アイテムで主力品を絞り込み、重点的に小売店へアプローチする。めりはりを付けて、厳しい環境の来シーズンを乗り切ろうとしている。