ゴルフウエアブランド、2018年秋冬展(上)
若返り意識した企画が増える
update: 2018/04/19
ゴルフウエアブランドの2018年秋冬展の共通する傾向をまとめた。基本的にゴルフウエアブランドの顧客は年配層が多いため、新しい若い世代の顧客を開拓する目的で、デザインの感度を若返らせようとする動きも増えている。それに伴い、より一層トレンドを採り入れた商品企画を強化する向きも見られる。
新規顧客の開拓も重要な課題
対象とするブランドは15前後で、販売されているすべてのゴルフウエアブランドを網羅しているわけではないが、一定の傾向を分析する一助にはなろう。すべて2018年秋冬展示会の取材に基づくレポートである。
ここ数年の共通した傾向だが、引き続き色濃くなっているのがヤングマインド化だ。ゴルフウエア市場の構造変化が大きく影響しており、中心の顧客層が60代以上に偏っているため、新しいリピーターを開拓するには若い層──と言っても40-50代だが──の心に響く商品企画が求められている背景がある。
加えて、ゴルフウエアのファッション化が定着しているため、トレンド要素を盛り込むことが必須条件になってきた。若い世代のゴルファーを取り込むには、尚更である。ゴルフのプレーに必要な機能性を阻害しない程度にファッション性、トレンド性を盛り込むという商品企画が一般的になっている。