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ゴールドウイン
大江伸治 社長補佐 取締役 副社長 執行役員
引き続き、発注流動コントロールを強化

update: 2014/06/23

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ブランドに適したチャネル展開を進める

主力のTNFは直営店の展開が多いブランドだ。アウトドアブランドということもあり、ファッションやライフスタイル提案との親和性が高いことも影響している。その半面、競技系ブランドの「チャンピオン」(CH)や「エレッセ」「スピード」はNSC(ナショナルスポーツチェーン)や専門店経由のビジネスの比率がまだまだ高い。前述の通り、CHの直営店は好調だが、スポーツ系チャネルで販売している商材とはその企画が異なる。

「TNF以外のブランドでも直営比率を高めていく必要があるでしょう。ただし、『スピード』『エレッセ』『ダンスキン』などは引き続き、百貨店やNSC向け卸中心の展開になると思います。ブランドの個性に適したチャネルの展開方法を採る方が良いでしょう」

新業態も売り上げを伸ばしている (「サタデー・イン・ザ・パーク」グランフロント大阪店)

新業態も売り上げを伸ばしている
(「サタデー・イン・ザ・パーク」グランフロント大阪店)

また、TNFなどから派生した新業態の売り上げも伸びている。土曜日に公園で過ごすシーンをイメージしてライフスタイルを提案する「サタデー・イン・ザ・パーク」や旅をテーマにした「グローブウォーカー」などがその一例。今冬は国内有数のスキーリゾートのニセコに、スキーウエアなどウインター関連のアイテムで編集した新業態「マウンテンギアスタンド」を期間限定オープンするなど、新しい試みを続けている。

「今年はニセコに常設店を出すことに加え、白馬にも出店する計画です。海外ではウインターとアウトドアのクロスマーケット化が進んでいます。インバウンド(海外からの観光客)需要も増えているし、この市場を取り込む一環です。ここでノウハウを蓄積して、いずれは海外へ出店したい。日本と海外、同じ商品ラインナップで展開する構想です」