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ゴールドウイン、大江伸治 取締役副社長 執行役員 総合企画本部長
新中計は基本戦略を継承、欧米市場で拡販進める
マルチブランド強化、実需型ビジネスへの転換は継続

update: 2013/06/24

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今後3年間で100億円を上乗せ

大江伸治副社長

大江伸治副社長

14年3月期を初年度とする新・中期経営3カ年計画では、最終年度の16年3月期に連結で売上高620億円、営業利益33億円、経常利益45億円の数値目標を掲げる。また純資産は270億円、自己資本比率は50%以上(13年3月期で47%)を目指す。この3年間で100億円の売り上げを増やすことになる。

「100億円の増収については、過去3年間で100億円を増収できた実績からしても現実的な目標であると考えます。内訳はアウトドアが290億円、アスレが240億円、アクティブとその他事業はほぼ横ばい。過去の3年間での成果を見れば、われわれの基本戦略の妥当性や実効性がある程度、実証されたと認識しています。そういう認識に基づき、①マルチブランド戦略の推進と②実需型ビジネスへの業態転換は新中計でも引き続き基本戦略に据えます。新規戦略として、③海外事業の抜本拡大とオリジナルブランドの強化を掲げています。過去3年間の中計と同様に、新中計でも①と②を継続しつつ、③にも取り組みます」

「改めてマルチブランド戦略について付言すると、単一ブランド展開と比較した場合、効率が悪い、コストが高いというデメリットがあります。このデメリットをある程度受け入れてもメリットの方が大きいと判断したので、マルチブランド戦略を選択した。選択したからには、そのメリットを最大化することが必要です。単一ブランドでは1つのブランドですべてのカテゴリーをカバーするため、広く浅くならざるを得ない。マルチブランドの場合は各カテゴリーで徹底して深掘りが出来る。すべてのカテゴリーでトップを目指すということです。かつ、『ザ・ノース・フェイス プラス』や『サタデーインザパーク』のようにブランド複合によるシナジーを最大化すること。これらをさらに徹底して取り組んでいくということです」

「実需型ビジネスへの業態転換は、直営自主管理売り場の拡大。リテイル化をもっと大胆に推し進めるということです。前期は売上比率で43%に終わりましたが、今後3年間でこれを50%にするのが目標です。また発注流動はかなり改善が進みましたが、さらに改善していきます」