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新春 財務分析レポート⑥
グローブライド
財務体質が改善、釣具の主力は変わらず
──2010年3月期(2009年度)と2014年3月期(2013年度)との比較──

update: 2015/01/14

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グローブライド 2010/2014年3月期

グローブライド
2010/2014年3月期

スポーツ上場7社の過去5年間の財務の変遷を比較する。2010年3月期(2009年度)と2014年3月期(2013年度)とを対象に、総資本経常利益率(ROA)を起点に、主要な財務指標を比較・検証した。今回は、釣り用具が強みで、ゴルフおよびラケットスポーツも強化しているグローブライド(旧、ダイワ精工)を取り上げる。

引き続きフィッシング関連が強み

グローブライドは2009年10月、つまり2010年3月期(2009年度)中に社名を従来の「ダイワ精工」から「グローブライド」に変更した。主力のフィッシング事業にとどまらず、ゴルフ用品やラケットスポーツ、サイクル用品など第2、第3の柱になるビジネスを拡大して、マルチ展開する思いを込めた。

2010年3月期(2009年度)と2014年3月期(2013年度)を対象に比較した場合、売上高は09年度623億円が13年度673億円と約50億円の増収にとどまっている。これは08年のリーマンショックの影響を受けて以降、構造改革を進めてきたことが背景にある。経営の立て直しに一定のめどがついたと判断した今期(2014年度)を初年度とする新しい「中期経営計画(2014~2016年度)」を策定した。最終年度の16年度に連結売上高800億円、営業利益30億円1株当たりの配当金5円を計画している。

部門別売上高では引き続き「釣用品」が主力で、13年度の売上高は550億円だった。09年度は486億円(区分名は「フィッシング事業」)で、約76億円増収している。13年度の「ゴルフ用品」は52億9,300万円。09年度が57億400万円(同「ゴルフ事業」)だったので、約4億円減収した。13年度の「ラケットスポーツ用品等」は67億6,300万円。09年度が78億7,300万円(同「スポーツ用品事業」)で、約11億円減収している。