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エスエスケイ、2024年7月期(非上場)──シューズが苦戦し減収、自社品の健闘などで増益に

update: 2024/10/22

エスエスケイの2024年7月期は減収増益に。 「ヒュンメル」など自社製品が健闘した (画像は「ヒュンメル」)

エスエスケイの2024年7月期は減収増益に。
「ヒュンメル」など自社製品が健闘した
(画像は「ヒュンメル」)

スポーツ卸のエスエスケイ(非上場)が10月21日に開示した2024年7月期(第75期、2023年7月21日―2024年7月20日)決算は、シューズが苦戦し減収となった。利益率の高い自社製品が健闘したこともあり、増益を達成した。種目別では、野球やラケットスポーツなどのアスレチック分野が健闘した。

野球「エスエスケイ」や「ヒュンメル」ブランドが貢献

エスエスケイ、2024年7月期 財務数値一覧(表1)

エスエスケイ、2024年7月期
財務数値一覧(表1)

売上高は463億5,100万円(5.7%減)の減収に至った。売上総利益率(粗利率)は18.8%(0.9ポイント増)と改善した。利益率の高い自社製品の健闘、卸製品の減少が影響した。販管費率は増えたが粗利率の増加が上回り、営業利益は1億3,800万円(14.4%増)と増益に至った。

経常利益はグループ会社の利益も加わり、5億2,000万円(17.3%増)と2ケタの増益となった。当期純利益は、前期に計上した関係会社の減損損失がなくなり、3億6,600万円(189.0%増)と大きく改善した(表1を参照)。

エスエスケイ、2024年7月期 部門別売上高(表2)

エスエスケイ、2024年7月期
部門別売上高(表2)


部門別の売上高では、「アスレティックスポーツ」が161億2,700万円(4.4%増)と健闘した。主力の「野球」や「サッカー」「ラケットスポーツ」が堅調だったほか、「スクールスポーツ」が2ケタ増と好調な推移だった。「ヒュンメル」ブランドが順調に成長している。

一方、「ライフスタイルスポーツ」は302億2,300万円(10.4%減)と苦戦した。海外ブランドの取扱商品セグメントの絞り込みやアパレルの低迷がマイナス要因となった。(表2を参照)。

通期の業績は、売上高464億円(0.1%増)、営業利益3億5,000万円(153.6%増)、経常利益6億9,000万円(32.7%増)、当期純利益4億5,000万円(23.0%増)で、増収増益を計画する。引き続き、「顧客満足度の向上と、収益性の改善」(佐々木恭一 代表取締役社長)が中期的な取り組み課題である。