デサント、2025年3月期 第1四半期──微増収、減益に
update: 2024/08/09
デサントの2025年3月期(2024年度)の第1四半期連結決算は、微増収、減益に至った。主力ブランド「デサント」が健闘した。その半面、国内の卸事業が苦戦し、「ルコックスポルティフ」「ムーブスポーツ」などが減収となった。
「デサント」が健闘、卸ビジネスが苦戦
連結売上高は274億8,200万円(1.2%増)と微増収。売上総利益率(粗利率)は、日本の直営店などDTC事業が伸びたこともあり、62.3%(1.5ポイント増)と改善した。販管費率は、店舗や流通戦略の見直しなどで先行投資を進めた影響で上昇した。
営業利益は6億8,300万円(65.0%減)と販管費増の影響を受けて、減益に至った。経常利益は、海外の持分法による投資利益25億円の計上により、34億5,500万円(23.0%減)と減益幅が小さくなった。
国内では、「デサント」ブランドが堅調に推移。卸業態の苦戦が影響し、「ルコックスポルティフ」「ムーブスポーツ」などが苦戦した。「マンシングウェア」も減収に至った。韓国およびChina(中国)の現地売り上げは、「デサント」ブランドを中心に堅調だった。
通期の業績見通しに変更はない。連結売上高1,300億円(2.4%増)、営業利益90億円(3.0%増)、経常利益170億円(8.1%増)の増収増益を計画している。