アルペン、2024年6月期 第1四半期 連結決算──増収するも、経費増で損失を計上
update: 2023/12/20
アルペンの2024年6月期第1四半期(7-9月)の連結決算は増収するも、経費増で損失を計上するに至った。主力の「ゴルフ」は伸び悩んだが、「競技・一般スポーツ」「スポーツライフスタイル」は健闘した。
競技・一般スポーツ、スポーツライフスタイルが健闘
連結の売上高は590億4,900万円(3.8%増)と堅調に推移した。売上総利益率(粗利率)は、在庫消化等の影響で38.1%(1.2ポイント減)と低下。新規出店、人件費や販促費などの経費増も影響したようだ。
営業損益は、6億4,400万円の営業損失を計上するに至った。同様に、経常損益も2億5,400万円の経常損失。四半期損失は2億4,500万円だった(表1を参照)。粗利率の低下と経費増がマイナス要因になった。
セグメント別の売上高では、主力の「ゴルフ」が218億1,900万円(2.0%減)とやや伸び悩んだ。新規購入の需要が一段落したほか、猛暑によるプレー機会の減少も影響したようだ。「競技・一般スポーツ」が148億円(21.2%増)と好調な推移だった。サッカーやバスケットボールなど強化を進めている種目が健闘した。「スポーツライフスタイル」は129億3,000万円(6.5%増)。アパレル、シューズ共に復調したが、後半は残暑の影響を受けて秋物が失速した。「アウトドア」は84億3,200万円(9.05減)と苦戦。キャンプ用品が低調な動きだった。
期末の店舗数は、405店(出5、退2)。新たに「アルペンアウトドアーズ」を3店舗出店した。通期の業績予想に変更はない。連結売上高2,650億円(8.4%増)、営業利益67億円(32.4%増)、経常利益79億6,000万円(14.9%増)で、増収増益を計画している。