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外資系主要スポーツ上場企業2社+1、2023年12月期 第2四半期まとめ──コスト増の影響で減益傾向に

update: 2023/09/25

外資系スポーツ上場企業2社+1、2023年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

外資系スポーツ上場企業2社+1、2023年12月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

主要な外資系スポーツ上場企業2社(アディダス社、プーマ社)の2023年12月期第2四半期(1-6月)をまとめた。コスト増の影響で減益傾向となった。参考に、決算期を変更したアンダーアーマー社の第1四半期も列挙した。

プーマが2ケタの増収、アディダスは伸び悩む

対象にしたのは、adidas AG(アディダス社)およびPUMA(プーマ社)の2社。参考に、決算期を変更したアンダーアーマー社の第1四半期も列挙した。コスト増の影響で減益となったのが共通した傾向である。

外資系スポーツ上場企業2社+1、2023年12月期 第2四半期 セグメント別売上収益(表2)

外資系スポーツ上場企業2社+1、2023年12月期
第2四半期 セグメント別売上収益(表2)

アディダス社の連結売上収益は106億1,700万ユーロ(約1兆6,668億6,900万円、1ユーロ=157円で換算)、2.6%減。売上総利益率(粗利率)は47.9%(2.2ポイント減)と減少、販管費率が46.6%(2.9ポイント増)と増加した事もあり、営業利益は2億3,600万ユーロ(約370億5,200万円、同)、71.5%減と大幅な減益となった。税引前利益も1億5,500万ユーロ(約243億3,500万円、同)、78.2%減と大幅な減益だった。

地域別売上収益では、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が39億7,500万ユーロ(約6,240億7,500万円、同)、1.0%減と微減収。「North America」(北米)が25億7,500万ユーロ(約4,042億7,500万円、同)、17.2%減と苦戦した。

プーマ社の連結売上収益は43億800万ユーロ(約6,763億5,600万円、1ユーロ=157円で換算)、10.1%増と2ケタの増収。売上総利益率(粗利率)は45.7%(1.1ポイント減)、販管費率が増加した事もあり、営業利益(EBIT)が2億9,000万ユーロ(約455億3,000万円、同)、15.0%減と2ケタの減益に至った。税引前利益(EBT)は2億6,000万ユーロ(約408億2,000万円、同)、17.8%減と2ケタの減益。

地域別売上収益は、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が17億2,900万ユーロ(約2,714億5,300万円、同)、22.2%増と2ケタの増収。「Americas」(米州)は16億8,900万ユーロ(約2,651億7,300万円、同)、3.8%減と伸び悩んだ。部門別売上収益は、主力の「Footwear」(フットウエア)が23億3,600万ユーロ(約3,667億5,200万円、同)、19.9%増と2ケタの増収を達成した。