adidas AG、2023年12月期 第2四半期 連結決算──売上低迷、経費増もあり減収減益に
update: 2023/08/28
adidas社の2023年12月期
第2四半期は減収減益に（画像は説明資料から抜粋）
adidas AG（アディダス社）の2023年12月期第2四半期（1－6月）の連結決算は、主力地域で売り上げが低迷したほか、経費増もあり減収減益に至った。日本を含む「アジア・太平洋」地域は増収と健闘した。
財務状態がやや悪化
adidas、2023年12月期
第2四半期 財務数値一覧（表1）
連結の売上収益は106億1,700万ユーロ（約1兆6,668億6,900万円、1ユーロ＝157円で換算）、2.6％減の減収となった。売上総利益率（粗利率）は47.9％（2.2ポイント減）と減少。販管費率が46.6％（2.9ポイント増）と増加した事もあり、営業利益は2億3,600万ユーロ（約370億5,200万円、同）、71.5％減と大幅な減益に至った。
税引前利益も同様に1億5,500万ユーロ（約243億3,500万円、同）、78.2％減と大幅な減益となった。四半期利益も4,500万ユーロ（約70億6,500万円、同）、94.2％減と減益に至った。
adidas、2023年12月期
第2四半期 地域別売上高（表2）
地域別の売上収益は、主力の「EMEA」（欧州・中東・アフリカ）が39億7,500万ユーロ（約6,240億7,500万円、同）、1.0％減と微減収となった。「North America」（北米）が25億7,500万ユーロ（約4,042億7,500万円、同）、17.2％減と大きく落ち込んだ。「Greater China」（中華圏）は16億5,000万ユーロ（約2,590億5,000万円、同）、4.2％減と伸び悩んだ。
財務面では、手元流動性資金が回復基調にあるが、自己資本比率の減少もあり、D/Eレシオが悪化した。通期の業績見通しは、連結売上収益が一けた台半ばの増収（為替ニュートラル）。約236億3,600万ユーロを計画している。
