財務分析レポート
アシックス、2023年12月期 第2四半期 連結決算──2ケタの増収増益を達成
update: 2023/08/21
アシックスの2023年12月期第2四半期(1-6月)の連結決算は、主力のランニングシューズを中心に各カテゴリーで順調に推移し、2ケタの増収増益を達成した。売上高、営業利益、四半期利益は第2四半期の過去最高額を更新した。
売り上げ、営業利益額が過去最高に
連結の売上高は2,900億7,900万円(28.9%増)と2ケタの増収を達成した。売上総利益率(粗利率)が51.0%(1.5ポイント増)と改善した。販管費率のコントロールも順調に行き、営業利益は336億1,000万円(75.4%増)と大きく改善した。経常利益も同様に338億1,800万円(78.2%増)と2ケタの増益を達成。四半期利益も247億9,600万円(82.8%増)と第2四半期の過去最高額を更新した。
カテゴリー別の売上高では、主力の「パフォーマンスランニング」が1,478億円(19.9%増)と2ケタの増収。「コアパフォーマンススポーツ」も404億円(71.9%増)と好調に推移した。「オニツカタイガー」も282億円(44.1%増)と健闘した。
地域別の売上高では、「アシックスジャパン」(日本)が437億円(41.8%増)と好調な推移。「欧州」も783億円(24.4%増)と好調だった。懸案だった「北米」は559億円(17.4%増)と復調し、黒字化を果たした。「中華圏」も404億円(39.6%増)と好調だった。
第2四半期決算の好調を受けて、通期の業績見通しを上方修正している。連結売上高は400億円増の5,500億円(7.8%増)、営業利益が90億円増の460億円(24.3%増)、経常利益が100億円増の420億円(31.3%増)の計画だ。