国内スポーツ主要上場企業、2025年3月期 連結決算 業績見通し──②ゴールドウイン
update: 2025/04/30
国内スポーツ主要上場企業の2025年3月期決算の業績を展望する。第2回目は、ゴールドウインを取り上げる。前期の2024年3月は、2連続で過去最高収益を達成。「ザ・ノース・フェイス」(TNF)および「ゴールドウイン」ブランドがけん引役となった。主力の「ライフスタイル」カテゴリーが2ケタ増と原動力になった。
今期は増収、減益の計画
前期の連結売上高は1,269億700万円(10.3%増)と2ケタの増収。第3四半期(10-12月)は暖冬で苦戦したが、第4四半期に勢いを取り戻した。「TNF」のファッションウエアがインバウンド需要を取り込み、直営・卸ともに貢献した。
売上総利益率(粗利率)は52.9%(0.7ポイント増)。営業利益が238億4,700万円(8.9%増)、経常利益も326億100万円(16.1%増)と増益に至った。韓国の持分法適用会社、YOUNGONE OUTDOOR社が貢献し、投資利益が過去最高となった。
事業区分別売上高は、全カテゴリーで増収を達成。主力の「ライフスタイル」は741億7,400万円(11.0%増)、「パフォーマンス」は418億2,000万円(6.5%増)。「ファッション」も109億1,100万円(22.0%増)と好調に推移した。
通期の業績見通しは、当初から変更がない。連結売上高1,332億円(5.0%増)、営業利益181億円(24.1%減)、経常利益259億円(20.6%減)、当期純利益210億円(13.5%減)、増収減益を計画している。一時的な経費増により減益となるが、織り込み済みの数値である。(続く)