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主要上場スポーツ企業5社、2023年3月期 第2四半期 連結決算まとめ──軒並み2ケタの増収増益を達成

update: 2022/11/18

主要上場スポーツ企業5社、2023年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ企業5社、2023年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ企業5社の2023年3月期第2四半期(4-9月)連結決算が出揃った。コロナ禍のマイナス影響から脱して、軒並み2ケタの増収増益を達成する好決算となった。第2四半期として過去最高の収益を達成した企業も過半数を超えた。

過半数が過去最高益

対象にした企業は美津濃(以下、ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの計5社(順不同)。いずれも2023年3月期の第2四半期が対象だ。各社共にコロナ禍の影響を脱して、好決算となった。ミズノ、デサント、ゴールドウイン、ヨネックスでは過去最高益を更新した。

ミズノは2ケタの増収増益で、売り上げ、利益ともに第2四半期で最高額を達成した。ゴルフクラブが世界規模で好調だったほか、サッカーやベースボール、ラケットスポーツなどにおいてシューズが健闘した。上期の好調を受けて、通期の業績予測を上方修正している。

デサントも2ケタの増収増益を達成。主要3地域(日本、韓国、中国)全てで増収を達成した。経常利益及び四半期純利益が過去最高を更新した。主力の「デサント」が売上高238億円(13.3%増)と2ケタの増収で、主力3地域においてけん引役となった。

ゴールドウインは2ケタの増収増益を達成した。売上高、経常利益、四半期純利益が過去最高額を更新した。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」がけん引したほか、全チャネルでも増収となった。第2四半期の業績は当初予測を上回ったが、通期見通しに変更はない。収益へのインパクトが大きい第3四半期(10-12月)の推移を見極めてからという手堅い姿勢である。

ヨネックスは大幅な増収増益。為替の押し上げ効果もあり、過去最高益を更新した。主力のバドミントン用品がけん引役となった。通期の業績予測は据え置いている。円安や原材料高などマイナス要因を踏まえての見立てだ。