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国内主要上場スポーツ系小売店4社、最新決算まとめ
おしなべて復調傾向に

update: 2022/06/17

国内主要スポーツ系小売店4社、 決算まとめ 財務数値一覧(表1)

国内主要スポーツ系小売店4社、
決算まとめ 財務数値一覧(表1)

国内の主要上場スポーツ系の小売店4社の最新決算をまとめた。おしなべて復調傾向にあるが、コロナ禍の影響がまだ残っている。アルペンを除く3社が増益を達成した。アスレチックやアウトドア関連で明暗が分かれた。ゴルフはおしなべて堅調な推移だった。

ゴルフが健闘見せる

対象にしたのはゼビオホールディングス(HD)、エービーシー・マート、アルペン、ヒマラヤの4社(順不同)。ゼビオHDは3月期、エービーシー・マートは2月期、アルペンは6月期第3四半期、ヒマラヤは8月期第2四半期である。決算期が別のため純然たる比較はできない。

ゼビオHDの連結売上高は2,232億8,200万円(10.3%増)と2ケタの増収。営業利益が49億9,900万円(80.7%増)と大きく回復。経常利益も78億5,100万円(80.8%増)と好調な推移だった。部門別では、「ゴルフ」が770億3,700万円(21.1%増)とけん引役になったほか、「一般競技スポーツ」も645億8,600万円(9.7%増)と好調だった。「ウィンタースポーツ」も108億6,500万円(20.7%増)と健闘した。

エービーシー・マートの2022年2月期連結決算は、連結売上高2,439億4,600万円(10.8%増)と2ケタの増収。営業利益は274億4,600万円(40.7%増)の増益を達成した。品目別では、主力の「スポーツ」が1,396億9,300万円(8.2%増)。「レザーカジュアル」は358億3,900万円(7.7%増)と堅調な推移。「キッズ」が199億7,300万円(23.2%増)と2ケタの増収となった。「サンダル」が117億8,200万円(27.3%増)と好調に推移した。

アルペンの2022年6月期第3四半期(7-3月)連結決算は、 連結売上高1,660億3,100万円(3.2%減)と減収。営業利益が39億3,700万円(65.6%減)と減益に至った。同じく経常利益も53億4,100万円(58.2%減)と大幅な減益となった。セグメント別では、「ゴルフ」ビジネスが売上高665億5,000万円(3.7%増)と堅調な推移。プレーヤーの新規参入によりゴルフ市場が好調なため、その恩恵を受けた形だ。「競技・一般スポーツ」は317億8,500万円(12.2%減)と苦戦した。

ヒマラヤの2022年8月期第2四半期(9-2月)連結決算は、連結売上高282億3,800万円。収益認識に関する会計基準を適用したため、前年同期比はない。営業利益が11億4,400万円(34.2%増)で増益を達成。経常利益も13億4,100万円(40.6%増)と増益。四半期利益も8億300万円(38.9%増)で増益を達成した。