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PUMA、2021年12月期 連結決算
コロナ禍から回復、大幅な増収増益に

update: 2022/03/11

PUMAの2021年12月期は増収増益を達成した (画像はニュースリリースより抜粋)

PUMAの2021年12月期は増収増益を達成した
(画像はニュースリリースより抜粋)

PUMA(プーマ社)の2021年12月期の連結決算は、コロナ禍から業績が回復し、大幅な増収増益を達成した。全地域・全商品で2ケタの増収を達成した。まんべんなくバランス良く収益が回復している。

シューズ、米州が好調に推移

PUMA、2021年12月期 財務数値一覧(表1)

PUMA、2021年12月期
財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は、68億500万ユーロ(約8,846億5,000万円、1ユーロ=130円で換算)、30.0%増と大きく回復した。売上総利益率(粗利率)は47.9%(0.9ポイント増)と改善した。販管費率が低下したこともあり、営業利益(EBIT)が5億5,700万ユーロ(約724億1,000万円、同)、66.3%増と好調に推移した。

同様に、税引前利益(EBT)も5億500万ユーロ(約656億5,000万円、同)、111.2%増と大幅な増益を達成した。当期純利益は3億900万ユーロ(約401億7,000万円、同)、192.4%増だった(表1を参照)。

PUMA、2021年12月期 地域別・商品別売上高(表2)

PUMA、2021年12月期
地域別・商品別売上高(表2)


地域別の売上高では、「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が25億3,100万ユーロ(約3,290億3,000万円、同)、27.7%増と好調な推移。「Americas」(米州)が26億3,600万ユーロ(約3,426億8,000万円、同)、48.5%増と「EMEA」の売上規模を抜いた。日本を含む「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)は16億3,600万ユーロ(約2,126億8,000万円、同)、10.9%増だった。

商品別の売上高では、主力商材の1つ「Footwear」(シューズ)が31億6,300万ユーロ(約4,111億9,000万円、同)、33.6%増とけん引役になった。「Apparel」(アパレル)は25億1,700万ユーロ(約3,272億1,000万円、同)、27.5%増と好調な推移だった。

通期の業績では、連結売上収益で少なくとも2ケタの増収を計画している。利益面でも増益を目指す。