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アルペン、2022年6月期 第1四半期
コロナ禍の自粛要請が影響、減収減益に

update: 2021/12/01

アルペン、2022年6月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

アルペン、2022年6月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

アルペンの2022年6月期第1四半期(7-9月)連結決算は、コロナ禍の自粛要請が影響し、店頭売上が低迷したため減収減益となった。天候不順のマイナス要因も影響したようだ。「ゴルフ用品」は前年実績を上回ったが、一般スポーツやライフスタイル系商材はマイナスとなった。

ゴルフ用品が堅調な推移

連結売上高は525億6,800万円(9.5%減)と苦戦した。売上総利益率(粗利率)は40.6%(2.0ポイント減)と減少した。販管費率が増加したこともあり、営業利益は10億8,800万円(76.8%減)と減益に至った。

経常利益は15億3,200万円(70.1%減)の減益、四半期利益も8億5,000万円(74.8%減)と大きく減少した(表1を参照)。総資産が減少した影響で、自己資本比率は増加している。

商品別では、「ゴルフ用品」の既存店売上が前年同期比を上回った。初心者層の取り込み、売れ筋クラブの値下げなどが貢献した。一般スポーツやスポーツライフスタイルはコロナ禍による自粛の影響が大きく、前年を下回った。東京オリンピックの波及効果は見られなかった。アウトドア用品は8月の天候不順、自粛要請の影響で低調な推移だった。

期末の店舗数は394店(出1、退1)。主な業態別では、「アルペン」が52店、「スポーツデポ」が144店(退1)、「ゴルフ5」が195店(出1)。通期の業績見通しに変更はない。連結売上高2,500億円、営業利益175億円、経常利益187億4,000万円(会計基準第29号適用のため前年比がない)を計画している。