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Callaway Golf Company、2019年12月期連結決算
全地域が好調で増収、「Jack Wolfskin」の営業費用増により減益

update: 2020/03/02

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日本ビジネスも2ケタ増と健闘

「Golf balls」(ゴルフボール)は同2億1,000万米ドル(約226億8,000万円、同)、7.8%増と好調に推移した。「Apparel」(アパレル)は新たに加わった「Jack Wolfskin」ブランドのプラス分、展開地域が増えている「TravisMathew」(トラヴィスマシュー)なども貢献し、売上高4億1,000万米ドル(約442億8,000万円、同)、266.2%増と大幅な伸びとなった。「TravisMathew」は2ケタの成長を続けている。2019年からは、英国と日本での販売を始めた。

Callaway Golf Company、2019年12月期 アイテム別・地域別売上高(表2)

Callaway Golf Company、2019年12月期
アイテム別・地域別売上高(表2)

地域別売上高では、主力の「United States」(米国)が7億8,800万米ドル(約851億400万円、同)、11.3%増と2ケタの増収を達成した。「Europe」(欧州)は「Jack Wolfskin」ブランドが加わったこともあり、4億2,800万米ドル(約462億2,400万円、同)、186.5%の増加。「Japan」(日本)は、2億4,600万米ドル(約265億6,800万円、同)、10.1%増と2ケタの増収だった(表2を参照)。

財務面は安定している。流動性指標において、自己資本比率が大きく低下しているが、これは会計基準の変更による影響で、金額そのものに大きな変動はない。通期業績では、新型コロナウイルスがマイナスの影響を及ぼすと予測している。通期の売上収益は、17億5,000-17億8,000万米ドル(約1,890-1,922億円、同)、2.9-4.6%増の見通しで、保守的な見積もりだ。