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スポーツ上場6社 2016年3月期 連結決算まとめ(下)
成長のカギ握る海外市場
日本市場は堅調な傾向

update: 2016/05/18

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ヨネックス、アジアビジネスがけん引役に

ヨネックスは、アジアにおいてバドミントンを中心とした自前の販社を設立したことによる増収効果が大きかった。粗利率が3.9ポイント増の43.2%と改善した。国内は減益だったが、アジアを中心とした海外事業が貢献した。

主な部門別売上高は、主力の「バドミントン関連」が302億5,000万円(18.3%増)と好調な推移だった。「テニス関連」は75億円(11.3%増)とこちらも2ケタ増だった。「ゴルフ関連」は11億9,000万円(6.7%減)とやや苦戦した。「その他(ウエア等)」は152億円(12%増)だった。今期は「バドミントン関連」が351億円の計画で、そのほかのカテゴリーも堅調な推移を計画している。

ゼットは、売り上げは計画通りだったが、為替の影響およびベースボールビジネスの苦戦で粗利率が減少した。前期に引き続き、損失を計上するに至った。テニスウエアの「フィラ」やバッグの「ティンバックツー」などは好調だった。自社品比率は23%。主力のベースボール「ゼット」ブランドの巻き返しが求められる。チームウエアを中心に増収を目指す。(終り)