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東レ スポーツ素材 2015年春夏シーズン

update: 2013/12/14

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中空糸の機能性を維持しつつ 軽量化を実現した「エアリーサムロン +C」

中空糸の機能性を維持しつつ
軽量化を実現した「エアリーサムロン +C」

東レは2015年春夏シーズンのスポーツアパレルにおいて、新しいポリエステルの中空糸を採用した軽量で嵩(かさ)高の素材「エアリーサムロン +C(プラスシー)」を本格展開する。14年秋冬シーズンではテスト販売の目的で、スキーウエアの採用が決まっている。ニットでは今年30周年を迎える「フィールドセンサー」を再強化。15年春夏からはグローバル展開をスタートする。

従来の約25%の軽量化を実現

「エアリーサムロン +C」は加工の段階で中央の空間=中空率50%を実現した素材。従来の中空糸ではここまで高い中空率を実現することは難しかった。平均的なスポーツアウター400g弱でこの新素材を使うと300g弱まで軽量化が図れる。400gのうち約30gは撥水などのコーティング剤が占めているそうで、25%の軽量化は十分、体感できるレベルにあるという。

11月下旬に東京と大阪で開催した15年春夏展示会では高い評価を得た。14年秋冬で追加発注の話もある。ナイロンの中空糸とこの「エアリーサムロン +C」にトリコットを掛け合わせた3層のレインウエアなど、アウトドア系の採用が多い。

今まで使用していたポリエステル素材と置き換えるだけで、機能性を維持しながら軽量化を図ることができる。ここ数年、アウトドアマーケットにおいて“軽量”は定番トレンドになっているが、特にウエアが重くなる秋冬シーズンにおいては有効なアピールポイントになる。