スポーツビジネスフェア大阪が終了へ
第118回で区切りを迎える
update: 2018/02/28
大阪スポーツ用品卸商業組合が主催する「スポーツビジネスフェア大阪」が第118回の開催(2月6-7日)で区切りを迎えた。スポーツ小売店を主体とした来場者に対し、「役立っていない」との判断があったようだ。
発展的解消、今後は新しい展示会の在り方を模索
「スポーツビジネスフェア大阪」は、スポーツ関連小売店を対象にした、スポーツ卸の関連企業が主催してきた展示会。次シーズンの新作を展示・受注する機会であると共に、情報交換の場としても重宝されてきた。
近年、スポーツメーカーと小売店が直取引をする“中抜き”現象が進んだことで、スポーツ卸の在り方が年々、問われるようになっていた。スポーツ用品のリペア講習やサービス向上を目的としたセミナーなど、様々な工夫を凝らした取り組みを提案してきたが、来場者数の減少に歯止めがかからず、休止という今回の決断に至ったようだ。
大阪スポーツ用品卸商業組合の井本忠嗣理事長はメディア向けの会見で、「現状の見本市では、(小売店の)お役に立てていないとの判断で、今回の(展示会の休止という)決定に至った」と説明した。
同展示会の事務局によると、来場者数の推移は、「ここ数年は横ばい」だったという。しかし、新規の小売店の来場が増えることがなかったようだ。こうした面も、マイナスに働いたらしい。
同様のスポーツ小売店向けの展示会は、東京や名古屋などの開催が相次いで休止され、ここ数年は、大阪だけの開催になっていた。「市場構造が時代と共に変化してきた」(井本理事長)ことが大きな要因だと分析している。今後は、新しい形での展示会の在り方が議論の中心になると考えられる。