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ミズノ
スーパーカーブランド「ランボルギーニ」と協業
新規チャネル開拓に活路

update: 2015/04/23

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海外ビジネスの活性化にも

「両社の価値観の一致が決め手になった」 と語る七條毅取締役

「両社の価値観の一致が決め手になった」
と語る七條毅取締役

同社では、他ブランドとのコラボレーション=協業について、「メリットがあれば積極的に取り組みたい」(七條 取締役)と前向きだ。「レディス分野で価値観が共有できる事例があれば取り組みたい」(同)と今後の抱負も語る。今回のコラボがフットウエアやアパレルなど海外ビジネスの活性化の1つになればと期待を寄せている。

七條取締役が担当するアパレル事業は海外が好調に推移している(2014年シーズン、120%)。国内はほぼ横ばい傾向。アジア地域では「アジアコレクション」と題したチーム向けウエアの生産体制を整備し、競技ウエアとしての売り上げを増やそうとしている。サッカーやバレーボールのチームウエアを手始めに販売する。

ランボルギーニ社に限らず、海外のスポーツ関連組織との取り組みには積極的だ。昨年末には米国の「Atlanta Track Club」(アトランタトラッククラブ)と包括スポンサー契約を交わした。ランニングとウオーキングを通じ、活動的で健康なアトランタを創るという目的を掲げた団体で、2万1,000人を超えるメンバーが所属する。同団体のイベントやプログラムに参加する人数は10万人。全米で2番目に大きいランニング組織だという。イベントの実施や店頭でのアトランタトラッククラブのオリジナル商品の販売などを計画している。

かつて同社は、ファッションブランド「ジョルジオ・アルマーニ」との協業シューズを展開したことがあるが、同ブランド直営店の販売がメーンで、展開が限られていた。今回のランボルギーニ社との取り組みは、展開規模がそれよりも大きくなる。「ランボルギーニ」ブランドとのコラボ品はまだ公表されていないが、「ミズノ」ブランドの新しい切り口になる可能性を秘めている。