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ミズノ ベースボール
バットスイング解析システム「スイング トレーサー」
中期的には2億円規模のビジネスを目指す

update: 2015/04/13

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新しい市場開拓の可能性も

国内ベースボール市場は今年に入り、復調傾向にあるという。硬式が堅調だが、草野球に代表される軟式市場の動向が読みにくいようだ。本格的な回復基調にあるのかどうか、慎重に見極めている段階である。

野球関連ビジネスで300億円規模の売り上げを持つミズノは、他社から指標にされる存在だ。新規参入ブランドが増える中、シェアの維持・拡大が同社の継続した課題になっている。グラブ、シューズ、バット、ユニフォームといった物販が中心であることに変わりはないが、バットスイング解析システム「スイング トレーサー」のような“ソフト”――サービスの提供が新しい差別化策になる可能性がある。

「スイング トレーサー」で中期的には2億円規模のビジネスを計画している。300億円の売上規模に比べるとまだ小さいが、成長する余地は大いにあるようだ。センサーはメーカーを問わず、すべてのバットに取り付け可能なため、スポーツ店が店頭販促に活用することもできる。スイング練習時の必須アイテムになれば、さらに利用するプレーヤーが増えることも期待できる。アプリケーションも当初は「アンドロイド」のみの対応だが、今秋からは「iOS」版も提供する予定だ。