『企業レポート』
モリリン ゴルフウエア「ゼクシオ」をイメージアップ
update: 2011/08/01
「スリクソン」は機能性強化
一方、機能性を前面に押し出しているのが「スリクソン」。ゴルフクラブのハイエンドモデルと同じブランドのウエアは、やはり高機能を売りにしている。12年春夏では、「水冷」「空冷」「接触冷感」「熱線遮断」という4つの機能性を軸にする。夏場のプレーを快適にするために必要な機能群である。
特に強化するのが「水冷」。糸にセラミックを練り込んだ異形断面繊維を使用して吸汗速乾機能を強化した「打ち水ドライ」(ユニチカトレーディング)を使った商品群だ。「空冷」は脇や肩口などに設けるベンチレーション仕様の商材。「接触冷感」は肌の熱を奪い冷感をもたらす「モイステックスクール」(旭化成せんい)を使用した。「熱線遮断」はセラミック練り込み繊維「シャダン」(セーレン)を採用。赤外線を反射する機能を持ち、衣服内温度の上昇を抑える。紫外線カット機能もある。
「スリクソン」は機能訴求ブランドだが、明るい色調で、レディスモデルではパステルカラーも使っているラインもある。「ファンライン」がそれで、ブランドの頭文字「S」の下に線を入れた「S」のワンポイントロゴを胸に付けたポロシャツが定番アイテム。価格も7000-8500円と買いやすい設定にしてある。同ブランドのハイエンドラインが「プロライン」で、契約プロゴルファーが着用するウエアのレプリカモデル。ボリュームゾーンが「アスリートライン」である。4つの機能提案は主にこの「アスリートライン」で企画された。
「クリーブランドゴルフ」は新規開拓中
「クリーブランドゴルフ」は今春からスタートしたばかりなので、認知度が低い。このブランドはメンズのみの展開で、契約プロの星野英正が主に着用する。デザインはカジュアルでヤングマインド。価格帯が4900-6600円と「スリクソン」の下をくぐる設定のため、住み分けは問題なさそうだ。30-40代のアベレージゴルファーがリアルターゲットになりそうだ。