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ダンロップスポーツ/アシックス
ゴルフシューズ
新規ユーザーを取り込む

update: 2014/11/21

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新ブランドのイメージと機能性を伝える

広告ビジュアルでは、 両社の協業をアピールした

広告ビジュアルでは、
両社の協業をアピールした

イメージターゲットは40代のアスリート志向のゴルファー。取扱店舗が増えたほか、トーナメントでプロ選手が使用する比率も高まったという。この1年で露出度も高まり、エンドユーザーからの問い合わせも増えた。

従来は、「ゼクシオ」などクラブブランドのシューズを展開していたダンロップスポーツ。当初は「アシックス」ブランドへの顧客の移行に苦労したという。広告ビジュアルでは両社が協業したシューズであることをエンドユーザーに伝え、また販売店の認知も高めようと努力を続けた。

「ゼクシオ」シューズは足囲が4Eとゆとりのあるモデルで、年配層のゴルファーを取り込んでいた。「アシックス」シューズは足囲が2Eと3Eの2種類で比較的スリムにできている。従来の年配層顧客には抵抗があったようだ。アシックスの持つ2万人の2本陣の足型によると、この2Eと3Eの2サイズで大部分のゴルファーをカバーできるという。「アシックス」シューズは細くて履きにくいというイメージを払拭するには時間がかかると分析するが、接客の中できちんと説明したところ、半数の顧客は納得してくれたそうだ。

販売実績は当初予想の90%強。足数で92%、金額ベースでは94%だった。「アシックス」の既存ラインの実績と比べると4倍の予算設定だった。その意味では健闘したと言えるだろう。売れ筋は想定通り「ゲルエース プロ2」だったが、アシックスのライフスタイルシューズブランド「オニツカタイガー」を彷彿とさせる「ゲルプレショットクラシック」も思いのほか売れたという。イメージは若いゴルファー狙いだったというが、ふたを開けてみると、パークゴルフ用で60−70代の年配層が使用するケースも目立ったようだ。

来シーズンの売上計画は、1年目の1.1-1.5倍を目指す。展開店舗数は変わらない。1年目は認知度アップのシーズンだった。2年目は浸透・定着に力を入れていくシーズンになる。