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帝人フロンティア スポーツ機能素材
ライフスタイル市場の規模が拡大

update: 2014/07/07

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国内外問わず、全方位で

15年秋冬展。 バリエーション豊富な「ヒートエナジー<sup>®</sup>」

15年秋冬展。
バリエーション豊富な「ヒートエナジー®

国内市場は、売上規模の大きいアスレチック(競技)市場が横ばいのこともあり、安定傾向が続いていると見る。関心を寄せているのが2020年の東京オリンピック。それ自体が収益に貢献することはないが、その周辺で新しいニーズを取り込めればと期待を掛ける。今後、国内スポーツメーカーが東京オリンピックに対しどう取り組んでいくのか ―― 強化種目やアイテムなどについて検証が必要になる。

一方、海外は円安の追い風もあり売り上げは伸びているようだ。中でも、アウトドアを中心としたポリエステル使いの需要が多いという。今後、海外売り上げはプラスになると予測する。現在、テキスタイルビジネスに占める海外売上比率は30%。近い将来には40%へ増やす計画だ。「全体の売上規模を増やしつつ海外比率を高める」(中谷氏)ため、実質的に海外ビジネスの伸びが大きくなる計算だ。

外資系スポーツブランドへの対応も引き続き取り組んでいる。「常にクライアントとコミュニケーションできるような体制を整えておけば、急な変化に対応できリスクヘッジにつながると思う」(中谷氏)。新素材など生地売りがスタート地点で、先方の要望に合わせ小回りの利く営業体制の構築にも留意する。

海外ではバーティカル(垂直)な体制 ―― 素材から製品までの一貫提案が整っているというが、国内は以前の分業体制が残っており、改善すべき点もあるようだ。