テニス専門店 ウインザー商事「ウインザーラケットショップ」
大阪・梅田店を移転・増床オープン
ウエアを重点強化
update: 2013/10/15
テニス専門店のウインザー商事(横浜市)が10月11日、「ウインザーラケットショップ梅田店」(大阪市北区)を移転・増床オープンした。旧店舗は大阪駅前の第2ビルの1階にあったが、隣接する第1ビルの1階へ移転し、店舗面積も90坪増えて160坪に拡大した。関東圏では10店舗を展開する同社。関西では多店舗化せず、唯一の店舗である梅田店の増床リニューアルに踏み切った狙いは何か。
アパレル需要、取り込みのチャンス
同店は大阪最大の商圏・梅田に店舗を構える。会員登録数が7,000人を数える関西の旗艦店舗だ。2011年3月の震災の影響もなく、顧客数も順調に増えているという。今後の伸び代についても「可能性を感じている」(ウインザー商事、坂口雅裕代表取締役)期待の店舗だ。
昨年11月にグランドオープンした阪急うめだ本店。その8階に展開するスポーツ関連売り場「イングス」では、テニスの比率が減った。元々、テニスウエアの強かった百貨店だが、関西の周辺百貨店での売り場スペースは縮小傾向にある。ウエアの取り扱い比率が高い「ウインザーラケットショップ梅田店」(売り上げの35%)において、店舗周辺のテニスウエアのウエートが減るという売り場変化を鑑みた時、その存在感を高めるチャンスだと判断した。
旧店舗の70坪のうち、ウエアは35坪を占めていたが、新店では160坪中およそ100坪とさらに比重が増した。関東の横浜店や渋谷店と同様に、ウエアの各ブランドをコーナー展開している。ブランドの世界観をしっかり演出する目的がある。またメーカーの販売員が常駐するブランドが「フィラ」「エレッセ」「プリンス」で、より専門性の高い接客サービスを提供する狙いもある。