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グンゼ アンダーウエア「アンブロ」
若いユーザーの支持得る
課題は機能性の発信

update: 2013/01/10

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一般肌着として認知

若いユーザーを 中心に反応が良い「アンブロ」ボクサー

若いユーザーを
中心に反応が良い「アンブロ」ボクサー

店頭消化の良い店舗は大阪・天王寺のイトーヨーカドー。同店はショッピングモール「キューズモール」の核テナントとして入居している。デサントが「アンブロ」のユニフォームを提供しているJリーグチーム、ガンバ大阪のお膝元ということも影響しているのか、比較的若い世代を中心に消化が進んだ。運動時のサポート機能を兼ね備えているが、エンドユーザーには「一般肌着として買われた可能性が高い」(グンゼ アパレルカンパニー インナーウエア事業本部MD本部商品MD部、藤本和彦氏)ようだ。スポーツチャネルとの住み分けを図るため、下着の快適性にやや重点を置いた商品企画だが、GMS顧客には受け入れられつつある。


2013年春夏シーズンからはメンズ・レディスに加え、キッズモデルも投入し、品揃えの幅が広がる。ボクサー型アンダーウエアのようにブランドロゴの目立つ商品が売れており、認知度の高さで購入が促進されている一面があるため、販売促進にはブランド力を活用する方法も効果的と思われる。「1シーズンを経験し、今後の方向性が見えてきた。なかなか伝えにくい機能性をもっとアピールしていきたい。可能であれば、シリアスユーザー層へもアピールしたい」(藤本氏)。

「アンブロ」と並行して市場投入した自社ブランド「BODY WILD SPORTS」(ボディワイルド スポーツ)の機能肌着はより一般肌着寄りの仕様だ。イズミヤなど特定の小売店では安定した売り上げである。スポーツ色の強い「アンブロ」では展開が難しい販路向けのブランドとしても位置付ける。

3Dカスタムの「BODY NAVI」にも可能性

「アンブロ」や「BODY WILD SPORTS」とは一線を画した商品が「BODY NAVI」(ボディナビ)。専用の3D計測器を使い全身の体形を計測し、各人に合った機能アンダーを作るオーダーメードする。グループ会社のグンゼスポーツと提携し、イベントなどで受注を集めているがまだ規模は小さい。

既製品ではないが、グンゼのコンプレッションアンダーの機能性をアピールする武器としては有効だ。過去にゼビオでトライアル販売していたこともあり、再度スポーツチャネルを開拓する可能性もある。