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グンゼ アンダーウエア「アンブロ」
若いユーザーの支持得る
課題は機能性の発信

update: 2013/01/10

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13年秋から販売がスタートした グンゼの「アンブロ」アンダーウエア

13年秋から販売がスタートした
グンゼの「アンブロ」アンダーウエア

グンゼが2012年秋から販売を始めたコンプレッション(着圧)型機能ウエアのライセンスブランド「アンブロ」。非スポーツ系販路を主体にするため、当初は苦戦していたが、シーズンが進むに連れブランド認知の高い若い世代を中心に支持を広げている。→ 「グンゼ、12年秋冬に「アンブロ」のアンダーウエアがデビュー」(2012年3月12日)を参照

ビギナー向けに位置付け

「アンブロ」ブランドは、日本ではデサントがサッカー分野でスパイクシューズやウエアを展開している。グンゼでは、デサントが展開するスポーツ分野と競合しない商材“アンダーウエア”で、販路も非スポーツ系を対象に新しい顧客層を開拓する目的でスタートした。デサントは、グンゼによる「アンブロ」のライセンス展開に対し、シリアスプレーヤーではなくスポーツファン(愛好者)が合繊に慣れてもらうためのビギナー向けの商材として期待を寄せる。

13年春からはキッズラインが 加わりラインナップが豊富に

13年春からはキッズラインが
加わりラインナップが豊富に

グンゼ版の「アンブロ」は、昨年9月当たりから徐々に店頭へ並び始めた。ショッピングモールの核テナントになっているGMSの肌着売り場などを中心に、イトーヨーカドー、平和堂、しまむら、ダイエーといった小売店で展開し始めた。立ち上がりのシーズンは、関東でも販売するが西日本の店舗が中心。昨年11月からはイオン九州の店舗でも販売を始めた。

高機能商品になればなるほどスポーツ専門店を選ぶユーザーが多い現状で、比較的機能性を訴求しにくいGMS販路において、いかに販売していくかが課題だった。加えて、GMSでは上代価格が高め(ボクサータイプで1,365円、税込み)という点も乗り越えるべき課題だった。