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ゴールドウイン、第2四半期決算説明会
渡辺社長「女性やファミリーなど新規顧客に手応え」

update: 2021/11/29

高機能製品を扱う 「パフォーマンス」の強化も 課題の1つ

高機能製品を扱う
「パフォーマンス」の強化も
課題の1つ

ゴールドウインが11月26日、投資家やメディアを対象にした第2四半期決算説明会を開催した。メディア向けの説明会はすでに同月5日に開催済みだが、今回は投資家を主体にした。コロナ禍の影響を最小限に止め、第2四半期は増収増益を達成している。渡辺貴生 代表取締役社長は「女性やファミリーなど新規顧客に手応えを感じている」と語り、市場開拓の余地はまだあるとの認識を示した。

コロナ禍で卸先との関係強化が進む

収益の具体的な中身については、既報のレポートを参考にされたい(11月8日更新分: http://www.apparel-mag.com/sbm/article/financial/2202 )。足元の商況について渡辺 社長は、「気温が高く11月上旬辺りまでは動きがスローだったが、中旬あたりから売り上げが伸びてきた。売れ筋商材の反応がいい」と説明。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」(TNF)を中心に売上推移は堅調のようだ。

TNFは売り上げの約70%がメンズで、22-23%がレディス、残りがキッズといった比率。雑貨やマタニティー関連商材が女性客に受け入れられており、「ファミリー向けの商品が新規客の開拓に一役買っている」(渡辺 社長)ようだ。まだまだ新しい市場を開拓できると考えている。

通期の業績見通しに変更はない。自粛要請が出ていた行動規範が徐々に緩和されていることについては、「当社にとって追い風だ」(渡辺 社長)と歓迎する。昨年来の課題の1つだった棚卸資産(在庫)の適正化も進み、下期は前年比を下回る見通しである。

高機能製品を扱う「パフォーマンス」カテゴリーの企画力強化を掲げている。タウンユースにも使われる「ライフスタイル」への相乗効果を図り、収益の拡大につなげようとしている。

コロナ禍ではリアル店舗の閉鎖を余儀なくされ、店頭売上は苦戦したが、「卸先の小売店との関係は非常に太いものになった」(渡辺 社長)という。自主管理売り場の売上比率が58%(1ポイント増)と過去最高になったが、卸先の売り上げは昨年を上回る水準で、ウインウインの関係が構築できている。