デサントと伊藤忠商事、「スキンズ」を展開へ
update: 2012/04/19
中計達成の追い風にも
デサントは今期(2013年3月期)が中期経営計画「コンパス2010」の最終年度に当たる。今期末に連結の売上高880億円、経常利益50億円、純利益30億円、ROA(総資産経常利益率)7.5%、配当性向25-30%の数値目標を掲げている。2012年3月期連結の見通しは売上高830億円、営業利益・経常利益ともに45億円、純利益27億円。中計の最終年度を控え、さらに増収増益基調が求められている。
同社は以前から、業容に適したM&Aや業務提携などには積極的な立場だった。過去、ライセンスブランドの展開を数多く経験してきており、現在も17ブランドを擁する多ブランド展開を採る。こうした背景もあり、日本市場でブランド力と販路を確立している「スキンズ」の導入は驚きこそあれ、不自然なことではない。中計の数値目標達成を後押しするプラス材料の1つにもなる。
国内では「スキンズ」をスポーツ代理店のゼットを通じ小売店に販売しているカスタムプロデュース。年内はゼット経由の販売に変更はないという。年明け以降はデサントとゼットの間で調整が図られるとみられる。