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デサントと伊藤忠商事、「スキンズ」を展開へ

update: 2012/04/19

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「スキンズ」

「スキンズ」

デサントと伊藤忠商事はこのほど、スキンズ・グローバル・ホールディングAG社およびその子会社が有するコンプレッションアンダーウエアブランド「SKINS」(スキンズ)のアジア5地域における商標権を取得した。また、伊藤忠は同地域の独占販売契約を交わした。デサントが総販売代理店として、今秋から韓国を皮切りに販売を始める。

アジア5地域で拡販

「スキンズ」は1996年、豪州で誕生したアンダーウエアブランドで、当初はエコノミー症候群を軽減する肌着として開発がスタートした。現在ではスポーツシーンにも浸透し、幅広いアスリートが着用するようになった。経編(たてあみ)のワープ状のニット編地で、起伏のある人体にフィットする「段階着圧」が機能性の特徴だ。

同ブランドは現在、カスタムプロデュース(千葉県我孫子市)が日本の総代理店を務めているが、取り扱いは年内で終了し、来年(2013年)1月1日からデサントが総販売元になり、国内での販売を手掛ける予定だ。

今回2社が契約を交わしたアジア5地域は日本のほか、中国、香港、台湾、韓国。今秋から韓国を皮切りに順次、販売を開始する。13年の年明けからは日本や香港で販売をスタート。売上計画は5年後の2018年3月期(2017年度)にアジア5地域で100億円(上代ベース)を目指す。

当面は輸入・販売が中心だが、契約にはライセンスも含まれているため、今後はデサントの独自企画の商材が登場する可能性もある。ニュースリリースには、「『スキンズ』ブランドのノンコンプレッションカテゴリーの製造、販売についても検討」との言及がある。

デサントには現在、「デサント」ブランドにおいてトレーニングサポートアイテム「パワーコンポ」を展開中。今秋からは新しいコンセプトに基づいたコンプレッションウエア「GENOME」(ゲノム)を展開するが、これは「走る」動きをサポートする機能性のため、「スキンズ」と競合することはあまりないと考えられる。